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西近江しんぶんロゴ 滋賀県無形民族文化財に指定された真野の六斎念仏 8月14・23・24日真野3丁目の法界寺

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真野の法界寺本堂で奉納される六斎念仏
地図
[交通メモ] JR湖西線堅田駅で下車、徒歩15分。
真野3丁目1−26、法界寺 TEL 077(572)2164
 夏には各地で盆踊りが催されるが、盆踊りや鉦(かね)、太鼓を打ち鳴らす六斎念仏(ろくさいねんぶつ)は、念仏踊りの祖・空也上人(くうやしょうにん)と道空上人(どうくうしょうにん)が始めたものである。
 今度、県の無形民族文化財に指定された真野の六斎念仏と志賀町栗原の太鼓念仏なども、その原形だ。真野の六斎念仏には法界寺(ほうかいじ)と浄国寺(じょうこくじ)の二つがあるが、今回は真野3丁目の浄土宗法界寺に伝わる六斎念仏を訪れてみた。
 そもそも六斎念仏というのは、毎月8、14、15、23、29、30日の六斎日(在家の人が心身を洗浄に保ち、善行を行う精進の日)に念仏を唱えるものである。これが民衆の間に広まるとともに、盆や彼岸の行事となり、鉦や太鼓を打ち鳴らす芸術的な念仏となった。
 この六斎念仏に、踊り念仏の祖・空也系と干菜(ほしな)系がある。干菜系は浄土宗の道空上人(?〜1315年)が民衆に広めたもので、今も各地に残っているのは干菜系の六斎念仏が多い。真野の浄土宗法界寺のも、干菜系の六斎念仏。ここではお盆と地蔵盆に檀家の戸主で構成される太鼓4人、鉦2人の念仏講中によって行われる。
 太鼓の打ち方は「ろっこう」と「おし渡し」五種類があり、檀家の児童たちも打ち方を習っていて、お盆の8月14日夜には、児童も加わって六斎念仏を演じながら地区内の76戸の檀家をまわる。
 また、8月23日午後7時から法界寺の本堂前にある地蔵堂と地区地蔵前で、翌日の24日午後3時からは法界寺本堂でも念仏講の奉納があるので、だれでも参拝することができる。
 念仏と讃文(さんぶん)にはさまざまな節回しがあり、小学校4−6年生の子供念仏講中は夏休みに入って8月6日から8日間、法界寺本堂で練習する。伝承は容易ではないが、無形民俗文化財の指定で保存にも力がこもる。(1998年8月掲載)


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