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西近江しんぶんロゴ 大津市下坂本の「オコナイ神事」酒井神社・両社神社 おこぼまつり
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地図 北酒井町の頭屋の家に飾られる相撲人形
[交通メモ] 
京阪松ノ馬場駅から徒歩10分 下坂本4丁目。
酒井神社TEL(578)0494
 1月6日から8日にかけて、大津市下坂本の酒井神社(さかいじんじゃ)と両社神社(りょうしゃじんじゃ)で行われる「おこぼまつり」は、氏子が古くから伝承してきた正月行事の「御講坊(おこぼう)」のことで、土地の人は親しみを込めて「おこぼさん」と呼んでいる。
 湖北で今も伝えられる正月行事のオコナイの文字を土地の人は御講坊と書いているところをみると、これは西近江に伝わるオコナイ神事の一種と見てよいのだろう。
 先月号で紹介した「まいどこ祭り」の酒井神社と、真向かいにある両社神社は、もともと同じ境内にあり、この御講坊神事も一緒に行われてきたものである。現在も同じ日に営まれるが、酒井神社の「おこぼさん」の方がいまだに氏子の当番(頭屋とうや)家で古式通りに伝えられていて昭和40年5月に大津市指定の無形民族資料に選ばれた。
 両社神社の方は氏子地区が違うが、官司が兼務しており「おこぼまつり」は社殿で行われるところが違っている。
 行事の内容は、頭屋と呼ばれる氏子の家で餅つきに始まり、宿に集まって人形を飾り、その守りをする。かつては徹夜で「オダイモク」と呼ばれた餅と人形を守ったという。
 飾り人形のうち、北酒井町の相撲人形(大黒、恵比寿、布袋の三体)が有名だが、これは琵琶湖の竜神が人身御供(ひとみごくう)を要求したという伝説に始まり、人形は人身御供の代わり。相撲は昔は農作の占い法だったので、豊作祈願を込めて、相撲人形が飾られ、これを竜神から徹夜して守ったというものらしい。
 正月に地区の人が集まり、祭りの行事を通して共同体を強めてきたのがオコナイ行事の特徴でもある。御講坊神事全体の雰囲気は終始素朴な中にも優雅な趣があり、さすがに下坂本の歴史的伝統のゆたかな土地柄にふさわしい行事と感じている。(1998年1月号掲載)


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