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大津市比叡辻 聖衆来迎寺
8月16日 寺宝虫干し会


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十界図六道絵15幅のうちの第1図・閻魔王界の1部
地図
[交通メモ] 
国道161号ぞい 江若バス停来迎寺前下車すぐ。
聖衆来迎寺 TEL 077(578)0222
 祖霊を迎え、供養するための仏事を盂蘭盆(うらぼん)といって関西では、新暦の8月15日を中心に営まれる。その盆行事で昔、地獄極楽の絵図を公開する寺が多かった。ここ、聖衆来迎寺(しょうじゅらいごうじ)の「六道絵(ろくどうえ)」(国宝)が、その地獄図の代表作なのである。
 JR湖西線の比叡山坂本駅から湖岸に下った国道161号ぞいの一帯が下坂本で、そこから北へ少し歩いた比叡辻(ひえつじ)に白壁の聖衆来迎寺(天台宗)がある。恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)の修業の寺で、西教寺と同様、天台浄土信仰の寺だ。
 延暦寺では葬式をしないが、来迎寺は葬式のできる建築様式の寺院となっている。客殿(重文・江戸時代)をはじめ、木造阿弥陀如来坐像(重文・鎌倉時代)など、多くの重要文化財があり、特に地獄極楽の十界図(じゅっかいず)六道絵(国宝・鎌倉時代)は有名である。
 この六道絵の模写図は春の特別公開の時にも一般公開されたが、昔から8月16日に寺宝展観を兼ねて「虫干(むしぼ)し会(え)」が行われ、六道絵の地獄絵図をはじめ、寺宝が、この日に限って一般公開される。
 戦前には境内に露店が並ぶほどで、寺僧が絵図の内容について説教していたが、現在では、本堂に模写図を並べてテープレコーダーによって説明され、国宝の実物の何幅かは客殿で拝観できるようになっている。
 聖衆来迎寺は、桓武天皇(かんむてんのう)の延暦9年(790)天台宗祖伝教大師が創建した寺で、初めは地蔵教院(じぞうきょういん)だったが、一条天皇の長保3年(1001)に比叡山横川(よかわ)恵心院の恵心僧都源信が修業に入って聖衆来迎寺と改称し、浄土念仏の道場として栄えた。浄土教を説いた法然(ほうねん)や親鸞(しんらん)も、この恵心僧都源信が書いた往生要集(おうじょうようしゅう)(三巻)の影響を受けたものと思われる。
 十界図六道絵は、この往生要集の教えを絵画化したもので、十界図三十幅(ぷく)のうち信長の焼き討ちで十五幅が焼失し、下の六道分(地獄じごく・餓鬼がき・畜生ちくしょうなど)十五幅が聖衆来迎寺に残っているのである。(1997年8月号掲載)


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